一般診療
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むし歯
むし歯は「細菌」と「生活習慣」の影響で進行します。
むし歯は、歯の表面に付着した「プラーク(歯垢)」の中にいるむし歯菌が、食べ物の糖をエサにして酸を出し、その酸によって歯が溶けてしまう病気です。
甘いものの摂取が多い、不規則な食事、歯みがきが不十分など、生活習慣が大きく関わっており、早期発見・予防がとても大切です。
むし歯の治療
むし歯を処置するには、むし歯の部分を取り除くために歯を削らなくてはなりません。
進行度によって、その後の治療は違いますが、削った部分にレジンやセメントを詰めます。
歯を削る器械を、「エアタービン」といい、1分間に30~40万の速さで回転します。
昔に比べたら振動が少なく、歯を削る際の患者さまの負担はずいぶん少なくなりました。
むし歯の進行
C0
進行状況
歯の表面のエナメル質が溶け出し、白く濁って見える状態です。
痛みや自覚症状はほとんどありません。
治療方法
お口に合ったブラッシングの指導やフッ素塗布をおこない、進行を抑制します。
C1
進行状況
歯の表面のエナメル質に小さな穴が開く状態です。
痛みや自覚症状はほとんどありません。
治療方法
むし歯になった箇所を削り、つめ物で修復します。
C2
進行状況
むし歯がエナメル質の内側にある象牙質まで進行した状態です。
冷たいものや甘いものがしみる自覚症状が出ます。
治療方法
むし歯が進行した箇所を削り、つめ物やかぶせ物で修復します。
C3
進行状況
むし歯が神経まで進行した状態です。
激しい痛みを感じることがあります。
治療方法
歯の根管内の洗浄・消毒をおこないます。
その後、薬を詰めてかぶせ物をおこないます。
C4
進行状況
歯の大部分が溶け、歯根までむし歯になった状態です。
歯根に膿がたまると口臭や痛みが再発するようになります。
治療方法
ほとんどの場合で抜歯が必要になります。
抜歯したくない場合は、患者さまのご要望に合わせた治療をご提案しますので、ご相談ください。
歯周病
歯周病は、歯と歯ぐきの間にたまったプラークや歯石により、歯ぐきに炎症が起こる病気です。
進行すると歯ぐきが下がり、歯を支える骨が溶けて、最終的には歯が抜けてしまう原因にもなります。
初期は痛みがなく、自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行していることが少なくありません。
歯周病の治療
歯周病治療の基本は、「歯垢・歯石の除去」です。
ご家庭での歯みがきに加え、歯科医院での専門的なクリーニング(スケーリング・ルートプレーニング)を行います。
重度の場合は外科的処置が必要なこともありますが、当院ではできるだけ患者様の負担が少ない方法を選択し、進行を防ぎながら長期的に歯を守る治療を行います。
歯周病の進行
歯肉炎
歯周病の初期段階で、歯茎のみに炎症が現れている状況です。この段階では骨の破壊は始まっていません。
症状
- 歯茎が赤く腫れる、歯磨きの時に出血などがあります。
- 歯ブラシが当たる際に痛む場合があります。
軽度歯周炎
歯茎が腫れた状態が続き、歯茎と歯との溝が深くなります。溝の部分に空気を嫌う歯周病菌が溜まりやすくなり、歯を支えている骨が徐々に溶けていきます。
症状
- 歯茎は赤く腫れた状態で、出血しやすい状態が続きます。
- 歯を支えている骨が溶けるので、歯茎も少しずつ下がり始めます。
- 「知覚過敏」を起こしたり、歯が長く見えたりするようになります。
中等度歯周炎
歯周病がさらに進んだ状態で、このケースだと骨は半分程度破壊されています。
症状
- 歯の周りの溝はさらに深くなり、口臭がひどくなる、歯から膿の排出、歯のぐらつきなどの症状が出てきます。
重度歯周炎
歯の周囲の骨は半分以上破壊されています。この状態になってご自身の歯に支障をきたしてから来院する方も多く見られます。
症状
- 歯の周りの溝はかなり深くなり、中に膿が溜まり歯茎が大きく腫れていきます。
- ほとんどの場合で強い痛みを感じます。歯のぐらつきもひどくなり、物をしっかりと噛むことができなくなります。
レーザー治療
当院では、必要に応じて「レーザー機器」を活用した治療を取り入れています。
レーザーは、むし歯や歯周病の治療、口内炎の処置などさまざまな用途に使用できます。
組織へのダメージが少なく、出血も抑えられるため、治りが早く、痛みや腫れも軽減できるのが特徴です。
レーザー治療の特徴
・出血が少ない
※麻酔が不要です。また、メスなどによる切開と異なり出血がありません。
・痛みが軽く、治療時間が短い
・必要なのは表面麻酔のみ
※通常の治療の場合、歯ぐきの膿を出すときには、通常麻酔を行いメスで切開するのが一般的です。
レーザー治療では、表面麻酔だけを施し、切開しません。そのため患者さまの負担が軽くなります。
・歯茎の治療、改善、歯の神経の治療、膿の治療に使うことができる
・短時間の照射で効果が出る
レーザー治療を行う・行わないケース
治療結果や、痛みなどの負担を考慮した結果、レーザーの使用が可能な患者さまには、積極的に使用するようにしています。
歯を削る必要があるむし歯の場合、レーザーの使用ができない場合が多いです。
歯科医院で使用する半導体レーザーは、物理的に歯を削るようにはできていないからです。